防災最前線 強い地震の二次災害「通電火災」対策 感電ブレーカー

防災最前線 強い地震の二次災害「通電火災」対策 感電ブレーカー

10月6日に青森で、また7日には東京や埼玉などで震度5強を観測する地震がありました。この地震では、水道管の破裂や火事などの被害がありました。今回の地震では揺れによる直接的な被害が目立ちましたが、さらに大きな地震では二次災害への備えも必要になってきます。

 1995年に起きた阪神・淡路大震災です。火災の半数は地震の直後に起きたものでしたが、残りの半数は1時間以上経ってから発生したものでした。その原因は「通電火災」です。こちらは、通電火災を再現した実験映像です。電気が復旧した直後、スイッチが入ったままになっていた電気ストーブから…煙が上がりました。通電火災とは、停電から復旧して電気が流れた際、倒れた電気器具や破損した配線などからの火災を指します。2011年の東日本大震災でも原因が特定された108件の火災のうち半数以上が通電火災を含む電気関係でした。通電火災を防ぐため、最近は「感震ブレーカー」という装置が設置されるようになりました。震度5強以上の揺れを感知すると自動的に電気を遮断します。感震ブレーカーは文化財や貴重な建物を災害から守るためにも使われています。掛川市のシンボル掛川城の天守閣の床下です。
 <掛川市の担当者>「(Q.これが配電盤ですか?)中を開けてみますね。開けると、感震リレーが取り付けられています」
 地震の揺れを検知する感震リレーという装置とブレーカーを組み合わせたタイプです。感震ブレーカーには分電盤の内蔵型や後付け型、球が揺れで落ちることでブレーカーを落とす簡易型など様々なタイプがあります。設置に補助金を出す自治体も多くあります。
 <静岡市危機管理総室 石上安純さん>「地震の時に起きる火事で亡くなられる方が多い。そういった方を少なくするためにも感震ブレーカーつけていただきたいという思いが強いのでこの補助金をやっている」
 感震ブレーカーは工事を伴うもので2万円から8万円ほどの費用がかかります。静岡市ではその購入や設置費用について、既存の住宅では3分の2、新築住宅には一律1万円で補助金を出しています。ただ、ここ数年補助金を利用した取り付け件数が伸び悩んでいます。
 <静岡市危機管理総室 石上安純さん>「火災で被害に遭うことが多い木造の住宅の方は(特に)感震ブレーカーつけていただいてご自身の財産を守るのはもちろん、他の住宅に迷惑をかけないためにも制度を利用してほしい」
 地震の二次災害にも目を向けて今できる対策を急ぐ必要があります。

10月12日 SBSテレビ「ORANGE」放送
#オレンジ6

タイトルとURLをコピーしました