コロナ陽性者、死の直前でも運転 ハッピーハイポキシアか 重度の肺炎でも自覚なし (21/09/03 13:34)

コロナ陽性者、死の直前でも運転 ハッピーハイポキシアか 重度の肺炎でも自覚なし (21/09/03 13:34)

新型コロナをめぐり「幸せな低酸素症」と呼ばれる症状が深刻な問題となっています。息苦しさを感じず、自覚がないまま症状が悪化することがあり医師が警鐘を鳴らしています。

 「幸せな低酸素症=ハッピーハイポキシア」

 幸せ・ハッピーという響きからは想像しにくいですが、新型コロナの感染拡大に伴い、ハッピーハイポキシアという症状が警戒されています。

 「私たちは血液の中の酸素が不足すると通常は息苦しさを感じて苦しくなるが、それを自覚症状としては感じとれず、そのまま経過してしまう」(三重病院の菅秀・副院長)

 先月30日の朝、愛知県東海市の県道で起きた事故。

 現場はトラックなども行き交う見通しの良い道路でした。

 警察によりますと、信号待ちをしていた乗用車に後ろから軽自動車がゆっくりと接近。

 止まらずに、そのままコツンと追突しました。追突された車の男性が、軽自動車を見ると運転席で男性が突っ伏していたといいます。

 男性は50代。救急隊が駆け付けるとすでに心肺停止の状態で、その後、病院で死亡が確認されました。

 男性はなぜ、亡くなったのか。死因を調べるため病院でCT検査をすると、驚きの結果が。

 「正常な肺の部分は一切のこっていない。ひどい肺炎があって、コロナ肺炎による低酸素血症が死因」(治療にあたった医師)

 男性は、その後の検査で新型コロナの陽性と判明。肺炎が重症化して低酸素の状態にも関わらず自ら運転していたことになります。

 「死ぬ直前の酸素が足りない状況でも、車が運転できてしまう、まさにハッピーハイポキシアという状態」(治療にあたった医師)

 国立病院機構・三重病院の菅秀副院長は、ハッピーハイポキシアの危険性についてこう話します。

 「ハッピーハイポキシアの状態になって数時間、あるいは半日くらいで呼吸不全になり、エクモが必要な状態になることがある。早めに身体が酸素欠乏の状態になっている時点で適切な医療を行うことが大事」(三重病院の菅秀・副院長)

 早い段階での治療が重要とされる中、本人に自覚が出ないハッピーハイポキシア。最悪の事態を防ぐためにはどうすべきなのでしょうか。

 「まわりの人、あるいは患者自身が主観的な息苦しさではなくて客観的に評価のできるもので見ていく必要があると思う。1番重要なのはパルスオキシメーターで、直接的に血液中にどの程度酸素が今取り込まれているのか数字で見て評価するのが重要だと思う」(三重病院の菅秀・副院長)

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