熱中症は梅雨明け直後が高リスク 専門家「30分に1回、1口2口でも水を飲むだけで違う」 (21/07/19 14:41)

熱中症は梅雨明け直後が高リスク 専門家「30分に1回、1口2口でも水を飲むだけで違う」 (21/07/19 14:41)

17日に梅雨明けが発表された東海地方では、連日30℃を越える暑さに見舞われています。事前に「熱中症」の危険を知らせる「熱中症警戒アラート」が出される中、最新の研究でみえてきた予防を専門家に聞きました。

 19日、気象庁と環境省は、愛知・岐阜・三重の各県に事前に「熱中症」の危険を知らせる「熱中症警戒アラート」出し、暑さへの警戒を呼びかけています。

 梅雨があけ、まさにこれからが“夏本番”。

 熱中症もこれまで以上に気を付けなければいけません。

 消防庁のまとめでは、2020年、熱中症で救急搬送された人は7月中旬の週から増えはじめ、8月に中旬にピークを迎えていることが分かります。

専門家「梅雨あけ直後の時期が熱中症のリスクが最も高い」

 しかし、熱中症を研究する専門家は、今が一番リスクが高いと話します。

 「梅雨あけ直後、この時期が1番熱中症のリスクが高いといえます。梅雨明けすぐはまだ暑さに慣れていないため、汗のかきはじめが遅く、汗の量も少ない。このため、体をうまく冷やすことができないので、熱中症のリスクにつながっていきます。8月よりリスクが2倍近く高いといえます」(名古屋工業大学 平田晃正 教授)
 
 名古屋工業大学の平田晃正教授は、名古屋市消防局と共同で熱中症搬送者についての研究をしてきました。

 高齢者は、脳や皮膚の温度センサーが衰え、暑さを感じにくくなるため、熱中症により注意が必要と言われてきましたが、今回の研究で改めて分かったことがあるといいます。

 「搬送された高齢者のデータを分析して、3割くらいは暑さを感じていない、あるいは汗をかいていない状態で40℃をこえる体温で運ばれています」( 平田教授)

室内でも熱中症に要注意

 また、熱中症のリスクは屋外での活動だけに限りません。

 名古屋市消防局によると、2019年と2020年、初夏から夏にかけ熱中症で搬送された65歳以上の高齢者のうち、55%が屋内で熱中症になっているといいます。

 「エアコンを節電のために使っていないと、すでに体温が上昇している可能性があります。早め早めに室温を確認して適温に保つようにしてほしいと思います」(名古屋工業大学 平田晃正 教授)

水分補給は暑いと感じる「直前」ではなく「日頃から」

 さらに、暑いと感じる前にこまめな水分補給ともいわれますがこれも「直前」ではなく「日頃から」行うことが大切です。

 「統計では3日以上暑い日が続くとリスクが高まります。高齢者は汗をかきにくいということで、急に脱水症状になるわけではないんです。暑さが続くと徐々に水分がとれない可能性があって、それが熱中症につながるのではないかと考えられます。30分に1回、1口2口でも飲むだけで違うんじゃないかなと思います」(平田教授)
 
 また平田教授は、コロナ禍でステイホーム期間が長くなり、暑さ慣れをしていないことや、体力が落ちていることが熱中症につながる可能性もあるといいます。

高齢者自身は気づきにくい熱中症 周りからの呼び掛けが大事

 名古屋工業大学の平田教授によると、自宅など屋内で熱中症になりに、搬送された高齢者の約3割が汗をかいて体温を下げる体温調節機能が著しく低下していた可能性があるということです。

 また、脱水症状を伴う熱中症は、その日だけでなく、数日間の脱水の蓄積によって引き起こされということで、日ごろからこまめな水分補給が大切だといいます。

 高齢者は、本人だけでは気付かない可能性があり、周りからの呼び掛けが大事だということです。

愛知の熱中症搬送者数は今後も高水準と予想

 また、平田教授は、愛知県の熱中症の搬送者数の予測もしています。

 予想気温と、人口と高齢者の割合、体が暑さに慣れてきているかどうかなどデータを分析。棒グラフはこれまでの実数、折れ線が今後の予測です。

 実数に近い数字が予測されているのがわかりますが、愛知県の今後の予測をみてみると、19日が最も高い80.3人、20日以降は下がっていく予想ですが、20日で70人、21日も60人ほどと高い水準になっています。

 引き続き、注意が必要です。

(7月19日 15:40~放送 メ~テレ『アップ!』より)

タイトルとURLをコピーしました