なぜ検査を受けられない? PCR検査とは 専門家が解説

なぜ検査を受けられない? PCR検査とは 専門家が解説

新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない日本で、深刻な課題となっているのが“検査難民”。
今、検査を受けたくても受けられない人が、全国で続出している。

新型コロナに感染しているかどうかを判定するPCR検査。

このPCR検査とは、どういったものなのか。

まずは、患者の鼻に綿棒を入れて、粘膜やたんなどを採取する。

採取したあとは、それを厳重に管理して検査機関に運び、ウイルスが特有に持っている遺伝子情報が見つかるかどうかで陽性か陰性か判断するというもの。

感染症にくわしい、医師の久住英二さんに話を聞いた。

加藤綾子キャスター「これは、ほかの病気でも使われる検査なんでしょうか?」

医師・久住英二さん「感染症という点では、冬にはやる子どもが起こすRSウイルスとか、はしかや風疹の検査にも使われますし、がん細胞の遺伝子を検査するときにも遺伝子を増やす目的でPCRは広く用いられています」

加藤綾子キャスター「このPCR検査をめぐっては、検査が行われる数が少なすぎるのではないかという声が上がっているんです。日本では、最新のデータでは1日およそ900件にとどまっているんですが、一方で韓国はどれくらい行われているかといいますと、およそ6,000件と日本と大きな開きがあるんですよね。これには当然『政府の対応が遅いのでは?』、『子どもが検査できないのは困る』といった親御さん世代からの声も出ているんですよね。この900件よりはもっとできるのに、なんで検査をしないのか。これに対して久住先生はこうお答えになっています。『“医学的には”ほぼ必要なし』。この医学的にはという言葉がついていますが、これはどういうことでしょうか?」

医師・久住英二さん「まず、この検査をして診断をつける目的が何かということなんです。残念ながら、今、新型コロナウイルスの特異的な治療薬、いわゆるインフルエンザに対するタミフルのような特効薬がないんです。ですから、診断しても診断しなくても治療の方法というのは変わらないんです。基本的には治るのを待つしかない。その間、点滴をしたり呼吸器を使ったりとなります。一方で、今後は治療薬が見つかってくると、診断をするメリットが出てくると思います。そして今、PCR検査は感度、100人患者さんがいたら、そのうち何人を見つけられるかという点では、50%くらいでしかないんです。ですから検査して反応が出なかった、じゃあ違いますとはならないし、幸いこの検査はこの反応が出たけども実は病気じゃなかったという確率が低いんですが、検査って万能ではないんです。その検査を症状がある方に行うというのは許されると思うんですが、無症状の方まで全員が受けることになってくると、すごく混乱を招いていてしまう。陰性だったから会社行って大丈夫かといったらそうじゃないので。そこの知識を、皆さんは十分お持ちではないので、そこが理解いただかないうえで検査だけやってしまうと混乱を招いてしまう」

加藤綾子キャスター「絶対検査しなくてはと、不安に駆り立てられるほどではないということなんですね。この検査自体が」

フジテレビ・風間晋解説委員「検査の数の違いですが、日本と韓国ですが。韓国は確かにいっぱい検査をやってますけど、大邱(テグ)の急速な感染拡大の防止にはつながってないわけですよね。そこはひと言指摘しておきたいなと思うところです」

医師・久住英二さん「検査をすれば感染症がおさまるわけではない。もちろん、検査で誰が感染してます、その人は出かけないでくださいという対応はできるんですが、検査だけをするということはあまり意味がないです」

(2020/02/26)

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